担保によく使われるのが不動産
不動産は価値が安定していることもあり、融資を受ける際の担保に利用されることがよくあります。実際にはどのような手続きになるのかと言うと、不動産に対して借り入れた金額を被担保債権とする抵当権が設定されます。
万が一返済することが出来ない状況になれば、それが実行されることになります。抵当権が実行されるということは、対象物件を差し押さえて競売にかけるということです。競売にかけられた後は、落札価格から優先的に弁済を受けることが出来ます。
この優先弁済権を確保することが出来る権利が抵当権です。住宅ローンを利用する際にも、抵当権が設定されるのが一般的です。ローンの返済が滞った時には、抵当権が実行され競売へと手続きが進むことになります。
大変強力な権利ですが、これによって債権者は貸し倒れのリスクを低減することが出来ます。リスクが小さくなれば融資できる対象も広がるので、多くの人が住宅ローンを利用出来るという恩恵が受けられます。
不動産を残す際にはしっかりと遺言書を作成
子供や孫や親せきのために、自分の土地や建物を相続させたいと思って残していたにもかかわらず故人の要望通りにならずに不動産が原因で喧嘩や摩擦が生じてしまう、というケースは決して珍しくありません。
せっかくの個人の行為が台無しといえます。では、そうならないためにはどうしたら良いのでしょうか?それは、元気なうちに遺言書を作成しておくことです。
とはいうものの、自分で作成して保管しておくと不備が生じたり行き違いが発生してしまうことが多いので、ご自分で作成することは急けるべきです。特に素人の方は避けるべきです。
司法書士事務所や法律事務所などに依頼して不動産を誰にどのくらい相続させたいのか、きちんと書面にして保管してもらうことが大切です。加えて、作成したなら身近な人に作成した事務所などの連絡先を伝えておくことも大切です。
どんなに元気な人でも、いつ何が起きるか予測できませんので早めに作っておくことは大変重要なことといえます。